「陸マイラー(りくマイラー)」という言葉を聞いたことはありますか?
飛行機にほとんど乗らないのに、気づけば数万マイルを貯めて特典航空券で旅行に行っている人たち――それが陸マイラーです。
SNSやポイ活ブログでもよく見かける単語ですが、「結局どういう意味なの?」「自分にもできるの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、陸マイラーの意味や空マイラーとの違い、初心者向けの始め方の手順、そして年間でどれくらいのマイルを貯めているのかという目安まで、ポイ活初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
陸マイラーとは
陸マイラーとは、飛行機に搭乗すること(フライト)ではなく、クレジットカードの利用やポイントサイト経由の買い物・サービス利用などを通じてマイルを貯めている人のことを指します。
「陸(りく)」は「地上」、つまり空を飛ばずに地上の活動だけでマイルを貯める、という意味合いで使われるようになった呼び方です。
もともとは飛行機マニアやビジネス出張族の間で使われていた「マイラー」という言葉から派生し、ここ数年のポイ活ブームとともに一般にも広まりました。
具体的には、次のような方法でマイルやポイントを貯めていきます。
- マイルが貯まるクレジットカードで日常の支払いをまとめる
- 公共料金・保険料・サブスクなど固定費をカード払いにする
- ポイントサイト(モッピー・ハピタスなど)経由でネットショッピングをする
- ポイントサイトの案件(口座開設・資料請求など)をこなす
- 貯まったポイントをマイルに交換する
こうして貯めたマイルを特典航空券に交換すれば、実質無料に近い形で飛行機に乗ることができます。
飛行機代を1円も払わずに沖縄やハワイへ旅行しているブログ記事を見かけたことがある方もいるかもしれませんが、その多くはこの陸マイラーの手法で貯めたマイルを活用しているのです。

実際に、筆者のある月の積算明細を見ると、フライトによるマイルは1件もありません。
移動でポイントが貯まるアプリ「ANA Pocket」、スマホ決済の「ANA Pay」、ANAカードの提携店(ENEOSでんき)での支払い、Edyでの支払い、ANAカードの継続ボーナス(年1回の2,000マイル)など、日常の活動だけでこの月は約2,900マイルが積算されています。
これが陸マイラーの貯め方のイメージです。
陸マイラーと空マイラーの違い
マイラーには大きく分けて「陸マイラー」と「空マイラー」の2種類がいます。
- 空マイラー:実際に飛行機に搭乗し、フライトマイル(搭乗実績)を積み重ねてマイルやステイタスを貯める人
- 陸マイラー:フライトに頼らず、クレジットカードやポイントサイトなど地上での活動を中心にマイルを貯める人
出張が多い人や頻繁に飛行機に乗る人は空マイラーとして自然にマイルが貯まっていきますが、そうでない人にとってはフライトだけでマイルを貯めるのは非効率です。
飛行機に乗る機会がなければ、そもそもマイルを貯めるスタートラインにすら立てません。
そこで、飛行機に乗らなくても日常生活の中でマイルを貯められる陸マイラーの手法が広まりました。
会社員・主婦・学生など、フライトに縁のない人でも取り組めるのが陸マイラーの大きな特徴です。
なお、両者は排他的なものではなく、普段は陸マイラーとして貯めつつ、旅行の際にはフライトマイルも積算するというハイブリッド型の人も多くいます。
陸マイラーとして基礎を貯め、出張や旅行の機会があればフライト実績も上乗せする、というのが現実的な貯め方と言えるでしょう。
陸マイラーとポイ活の違い
「ポイ活」とよく混同されますが、貯め方はほとんど同じです。
ポイントサイトやクレジットカード、キャンペーンでポイントを貯めるところまでは共通しています。
違うのは、貯めたポイントの出口です。
| 比較項目 | 陸マイラー | ポイ活 |
|---|---|---|
| 主な出口 | ANA・JALなどの航空マイル | 現金、ギフト券、他社ポイント、マイルなど |
| 目的 | 特典航空券で旅行する | 家計の節約や買い物に使う |
| 共通する手段 | ポイントサイト、クレジットカード、キャンペーン | ポイントサイト、クレジットカード、キャンペーン |
ポイ活の中で、出口をマイルに絞ったものが陸マイラーだと考えるとわかりやすいでしょう。
どちらか一方に決める必要はなく、旅行に使う分はマイルへ、生活に使う分はほかのポイントへと分けても構いません。
筆者も、ポイントサイトのモッピーで貯めたポイントをドットマネー経由でVポイントに移しています。
Vポイントにしておけば、旅行の予定があればANAマイルに、なければ普段の買い物に使えるので、出口を後から決められます。
具体的な交換の流れは、ドットマネー経由でANAマイルを貯める方法で、実際の交換履歴の画面とあわせて紹介しています。

陸マイラーが人気の理由・メリット
陸マイラーという貯め方が支持されているのには、いくつかの理由があります。
- 飛行機に乗らなくても旅行に行けるだけのマイルを貯められる
- 普段の生活費をカードにまとめるだけなので特別な出費が増えない
- ポイントサイト経由にすることでさらに還元率を上乗せできる
- 家族カードやANAファミリーマイルのような制度を使えば家族全員分をまとめられる
- 貯めたマイルは特典航空券・アップグレード・提携特典など使い道が広い

「毎日の支払いをちょっと工夫するだけで、将来の旅行代がタダに近くなる」という点が、陸マイラーが多くの人に選ばれている一番の理由です。
特別な我慢や節約をしなくても、支払い方法を変えるだけで恩恵を受けられる手軽さも人気の背景にあります。
陸マイラーの始め方【5ステップ】
これから陸マイラーを始めたい方は、以下の手順で進めていくのがおすすめです。
難しく考えず、まずは1つずつ着手してみましょう。
月ごとに何をすればいいかをより具体的に知りたい方は、陸マイラー1年目ロードマップで1〜12ヶ月目の流れを詳しく解説しています。

ステップ1:貯めるマイルをANAかJALか決める
まずはANAマイルとJALマイルのどちらを軸に貯めるかを決めましょう。
お住まいのエリアでよく使う空港・路線がどちらの就航が多いか、また特典航空券の予約の取りやすさなどを基準に選ぶ人が多いです。
両方を並行して貯めることも可能ですが、初心者のうちはどちらか一方に絞った方がマイルが分散せず貯まりやすくなります。
マイレージクラブへの入会はどちらも無料で、ANAマイレージクラブ公式・JALマイレージバンク公式のページからそれぞれ申し込めます。
ステップ2:軸となるクレジットカードを作る
マイルが貯まりやすい還元率の高いクレジットカードを1〜2枚に絞り、日常の支払いをそこに集約します。
複数のカードに分散させてしまうと還元率が薄まってしまうため、「メインカードを決めてそこに集約する」のが陸マイラーの基本です。
年会費無料のカードから始めて、貯まる量に応じて年会費ありのハイクラスカードにステップアップしていく人も少なくありません。
カードを比べるときは、年会費と、カードのポイントをANAマイルに移すときの交換レート・移行手数料をセットで確認します。
ポイント還元率が高く見えても、マイルに移した時点で割合が下がるカードがあるためです。
ANAカードを作る場合は、公式サイトから直接申し込むよりポイントサイト経由のほうが得になることが多いので、ANAカードの申込ルート比較で確認してから申し込みましょう。

ステップ3:固定費をカード払いに切り替える
電気・ガス・水道・スマホ代・保険料・サブスクなど、毎月必ず発生する固定費をカード払いに切り替えます。
支出額そのものは変わらないため、生活を変えずにマイルだけを積み上げられるのが最大のメリットです。
固定費だけでも年間数千マイル分になることが多く、陸マイラーの土台として最初に取り組むべきステップと言えます。
ステップ4:ポイントサイトを併用する
ネットショッピングや各種サービスの申し込みは、ポイントサイトを経由することでポイントの二重取りができます。
貯まったポイントはマイルに交換できるサービスが多く、陸マイラーにとって欠かせない存在です。
普段のネットショッピングにひと手間加えるだけなので、慣れてしまえば自然と習慣化できます。
マイル以外にどのポイントを軸にするか迷っている方は、こちらの記事も参考にしてください。

ステップ5:貯まったポイントをマイルに交換する
クレジットカードやポイントサイトで貯まったポイントを、提携ルートを使ってANAマイル・JALマイルに交換します。
交換ルートによってレートや手数料が異なるため、なるべく効率のよいルートを選ぶことが重要です。
例えばJQみずほルートのように、他社ポイントをANAマイルに交換するルートもよく利用されています。

陸マイラーが年間で貯めているマイルの目安
「実際どれくらいマイルが貯まるものなの?」という点は初心者の方が一番気になるところだと思います。
個人の支出額やクレジットカードの使い方によって差は大きいですが、一般的に陸マイラー界隈で目安とされているレベル感は以下の通りです。
- 初心者レベル(〜3万マイル程度):固定費のカード払い化と基本的なポイントサイト利用のみ。国内特典航空券1〜2往復分
- 中級者レベル(3万〜10万マイル程度):ポイントサイト案件を積極的にこなし、複数の交換ルートを併用。ハワイ・アジアなどの特典航空券が狙えるレベル
- 上級者レベル(10万マイル〜):SFC修行などステイタス取得を並行したり、事業性の支出をカードに集約するなど本格運用

これらはあくまで陸マイラーコミュニティでよく語られる大まかな目安であり、公的な統計データではありません。
生活スタイルによって大きく変わる点はご了承ください。
まずは固定費をカードにまとめるところから始めて、「年間3万マイル」を最初の目標にするとイメージが湧きやすいはずです。
3万マイルあれば国内線の特典航空券に手が届く水準なので、達成できれば「本当にマイルだけで旅行できた」という成功体験にもつながります。
陸マイラーの注意点・デメリット
陸マイラーを始める前に、知っておきたい注意点もあります。
- 年会費のかかるクレジットカードもあり、還元率とのバランスを見極める必要がある
- マイルには有効期限があり、貯めっぱなしにすると失効してしまう
- 特典航空券は座席数が限られており、繁忙期は予約が取りにくい
- ポイントサイトやカードのキャンペーン・還元率は改定されることがあるため定期的な見直しが必要
- 使いすぎ・無理な案件消化など、本来の目的(節約・お得)を見失わないよう注意
デメリットもありますが、多くは「仕組みを理解して計画的に運用する」ことでカバーできる範囲です。
有効期限が近いマイルから優先的に使う、還元率の改定情報をこまめにチェックするなど、基本を押さえておけば大きな失敗は避けられます。
マイルの有効期限の確認方法や、失効を防ぐ方法はANAマイルの有効期限の記事で解説しています。

よくある質問
- 陸マイラーはクレジットカードを何枚も作らないとダメですか?
-
いいえ、まずはメインカード1枚から始めれば十分です。
複数枚に手を出すのは、マイルを貯める仕組みに慣れてからでも遅くありません。 - 陸マイラーはどれくらいの期間で成果が出ますか?
-
固定費のカード払い化はすぐに反映されますが、特典航空券に交換できるレベルのマイルが貯まるまでは半年〜1年程度を見ておくと現実的です。
- 陸マイラーが使うポイントサイトは登録するだけで安全ですか?
-
モッピーやハピタスなど実績のある大手ポイントサイトであれば、登録するだけで危険はありません。
個人情報の入力が必要な案件については内容をよく確認してから利用しましょう。
まとめ
陸マイラーとは、飛行機に乗らずにクレジットカードやポイントサイトを活用してマイルを貯める人のことです。
固定費のカード払い化とポイントサイトの活用という2つの軸を押さえれば、初心者の方でも無理なく始められます。
まずは年間3万マイルを目標に、日々の支払いを見直すところからスタートしてみてください。
当ブログでは、マイルを貯める・使う具体的な方法についても詳しく紹介していますので、あわせてチェックしてみてください。



コメント
コメント一覧 (10件)
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