ANAマイルを中心に貯めてきた陸マイラーがJALへ目を向けると、制度の違いに戸惑うかもしれません。
押さえておきたいのが、家族のマイルを特典交換時にまとめられる「JALカード家族プログラム」と、生涯の利用実績を評価する「JAL Life Statusプログラム」です。
前者はANAファミリーマイルと同じく家族向けの制度、後者はJALグローバルクラブ(JGC)への新しい道につながる制度です。
この記事では、家族プログラムの対象者や登録方法、家族会員カードとの違いに加え、Life Statusポイントの貯め方とJGC入会資格を解説します。

JALカード家族プログラムとは
JALカード家族プログラム(JFP)は、家族それぞれが貯めたマイルを、特典へ交換するときに合算できるJALカード会員限定の無料サービスです。
各会員のマイルが常時ひとつの口座へ移されるのではなく、交換時に家族のマイルをまとめて使えます。
一人では希望する特典に届かない場合でも、家族全体で必要マイル数を満たせる可能性があります。
特典交換に関心がある人にとって、家族内で分散したマイルを活用しやすくなる考え方です。
親会員になれる人
グループの代表となる親会員には、20歳以上のJALカード個人本会員がなれます。
ただし、学生専用の「JALカード navi」会員は対象外です。
親会員の変更にはWebではなく郵送手続きが必要です。
家族のマイルを管理しやすくするためにも、代表者は登録前に決めておきましょう。
子会員になれる家族
子会員として登録できるのは、親会員と生計を同一にする配偶者および一親等の家族です。
一親等は親・子の範囲で、特典航空券のマイル譲渡で利用できる二親等より対象が狭い点に注意しましょう。
- 18歳以上:JALカード個人本会員またはJALカード家族会員であること
- 18歳未満:JMB(JALマイレージバンク)会員であれば登録可能
- 18歳の高校生:JMB会員であれば登録可能
年齢によって必要な会員資格が異なり、18歳以上はJMB会員であるだけでは登録できません。
一方、18歳未満や18歳の高校生は、JMB会員であれば登録できます。
最大10名のグループを作れる
登録できるのは、親会員1名と子会員最大9名の合計10名です。
条件を満たす親も含められるため、三世代でJALマイルを貯めている家庭にも使いやすい設計です。
登録前に、親会員と生計を同一にしていること、一親等以内であること、年齢に応じた会員資格を満たすことを確認しましょう。
家族プログラムと家族会員カードの違い
JALカード家族プログラムは、家族が各自で貯めたマイルを特典交換時に合算する制度です。
一方、JALカードの家族会員カードは、本会員にひもづけて家族が保有するクレジットカードを指します。
家族会員カードを発行しただけでは、それぞれのJMB口座にあるマイルを合算できません。
別々に貯めたマイルをまとめて使うには、家族プログラムへの登録が必要です。
家族会員カードの年会費
家族会員カードの年会費は、本会員よりも低く設定されています。
カードの種類ごとの年会費は以下のとおりです。
| カードの種類 | 本会員の年会費 | 家族会員カードの年会費 |
|---|---|---|
| 普通カード | 2,200円 | 1,100円 |
| CLUB-Aカード | 11,000円 | 3,850円 |
| CLUB-Aゴールドカード | 17,600円 | 8,800円 |
| プラチナカード | 34,100円 | 17,050円 |
家族会員カードは、本会員1名につき最大9名まで追加できます。
家族でJALカードを使いたいものの、全員が個人本会員になる必要はない家庭では選択肢になります。
カード利用分のマイルは自動で本会員へ合算
家族会員カードの決済で発生したショッピングマイルは、手続きなしで本会員のマイル口座へ合算されます。
各会員の口座にすでにあるマイルを交換時にまとめる家族プログラムとは別の仕組みです。
JALカード家族プログラムの登録方法と注意点
登録手続きは基本的にJALのWebサイトで完結します。
対象者の会員資格や人数を確認し、親会員を中心にグループを作ります。
ただし、親会員と姓が異なる子会員を登録する場合と、親会員を変更する場合は郵送手続きが必要です。
該当する家庭は余裕を持って準備しましょう。
親会員が退会すると子会員も自動退会
親会員が家族プログラムを退会すると、子会員も自動的に退会します。
親会員のJALカードを見直すときは、家族全体への影響も確認してください。
親会員の変更には郵送手続きが必要なため、継続的にJALカードを利用する人を代表者にするとわかりやすいでしょう。
合算時は有効期限の古いマイルから使われる
家族プログラムで合算したマイルは、有効期限の古いものから自動的に消費されます。
各口座に分散した期限の近いマイルや、個人では特典に届かない少額のマイルも活用しやすくなります。
JALファミリークラブとは別制度
名称が似た「JALファミリークラブ」は、家族プログラムとは異なります。
海外赴任や留学などで海外に住む人を対象とした年会費無料の会員組織です。
国内で家族のマイルを合算したい人は、JALカード家族プログラムの条件を確認してください。
JAL Life Statusプログラムとは
JAL Life Statusプログラムは、2024年1月に始まったJALの新しい上級会員資格の実績管理制度です。
JAL便への搭乗に加え、JALカード決済や対象となる生活サービスの利用で「Life Statusポイント」を積み上げます。
ポイントは1年ごとにリセットされず、JALマイレージバンク入会後の利用実績として生涯累計されます。
長い時間をかけてJALとの関わりを積み重ねられる仕組みです。
従来の搭乗中心から生活全体の実績へ
従来は、フライトオンポイント(FOP)を貯める搭乗修行が上級会員資格への中心的なルートでした。
搭乗回数を基準にする場合は大まかに50回程度でJGCへの入会資格を得る仕組みもあり、短期間に集中して搭乗するスタイルが知られていました。
現在は、Life Statusポイントで対象グレードへ到達する制度へ変更され、従来より入会資格のハードルが上がったとされています。
ANAのSFC修行に相当する資格としてJGCを捉えられますが、生涯累計実績に基づくため、従来の搭乗修行とは考え方が異なります。

Life Statusポイントの貯め方
Life Statusポイントは、JAL国内線や国際線への搭乗に加え、JALカード、JAL Pay、JAL Mallなどの利用でも貯められます。
代表的な積算例は次のとおりです。
- JAL国内線:1搭乗につき5ポイント
- JAL国際線:搭乗区間マイル1,000マイルにつき5ポイント
- JALカード決済:2,000ショッピングマイルにつき5ポイント
- JAL Pay:利用で貯まる500マイルにつき1ポイント
- JAL Mall:買い物で貯まる100マイルにつき1ポイント
フライトだけでなく、日常のカード決済や生活サービスでもポイントを積み上げられる点が特徴です。
フライトと生活サービスの利用実績を長期的に積み重ねる仕組みであり、普段使うサービスとの相性や積算ペースを確認しましょう。
対象となる生活サービスは拡大
2026年には、JALのマイルが貯まる「トラリピ」「JALガス」「JALウォーター」「JAL PayのJALカードチャージ」なども積算対象へ加わりました。
搭乗実績だけでなく、暮らしのさまざまな場面との接点が広がっています。
ANA中心だった陸マイラーも、JAL便へ頻繁に搭乗できるかだけで判断する必要はありません。
カード決済を含む生活全体で少しずつ実績を積み上げられます。
StarグレードとJGC入会資格
Life Statusポイントの累計に応じて、6段階のStarグレードが設定されています。
各グレードに必要なポイントは以下のとおりです。
| Starグレード | 必要なLife Statusポイント |
|---|---|
| JMB elite | 250ポイント |
| JMB elite plus | 500ポイント |
| JGC Three Star | 1,500ポイント |
| JGC Four Star | 3,000ポイント |
| JGC Five Star | 6,000ポイント |
| JGC Six Star | 12,000ポイント |
JGCへの入会資格を得られるのは、1,500 Life Statusポイントの「JGC Three Star」以上へ到達した人です。
その前に、250ポイントのJMB eliteと500ポイントのJMB elite plusがあります。
ポイントは生涯累計されるため、毎年リセットされる数字を追う必要はありません。
フライトに加えてJALカード決済や対象サービスを利用し、長期的に実績を作る視点が重要です。
まとめ
家族プログラムは家族のマイルを使いやすくする制度、Life Statusプログラムは個人の利用実績を生涯累計する制度です。
目的が異なるため、分けて理解しましょう。
JALカード家族プログラムは、親会員1名と子会員最大9名の合計10名まで登録でき、各自のマイルを特典交換時に合算できる無料サービスです。
家族会員カードとは別制度で、カードを発行しただけでは各自の保有マイルをまとめられません。
Life Statusプログラムでは、搭乗やJALカード決済、JAL Pay、JAL Mallなどでポイントを貯めます。
生涯累計で1,500ポイントに到達し、JGC Three Star以上になるとJGCへの入会資格を得られます。
家族のマイルを効率よく使う仕組みと、自分の実績を長期的に積み上げる仕組みを整理すれば、ANA中心だった陸マイラーもJALマイルの活用とJGCへの道筋を把握しやすくなります。
JALカード家族プログラムとLife StatusのFAQ
- JALカード家族プログラムは無料ですか?
-
登録手数料は無料です。
ただし、18歳以上の子会員にはJALカード個人本会員または家族会員であることが求められるため、保有するカードに応じた年会費は別途確認してください。 - 家族会員カードを作ればマイルはすべて合算されますか?
-
家族会員カードの決済で貯まるショッピングマイルは、自動的に本会員のマイル口座へ合算されます。
一方、家族それぞれが保有するマイルを特典交換時にまとめるには、JALカード家族プログラムへの別途登録が必要です。 - 姓が異なる家族もJALカード家族プログラムへ登録できますか?
-
親会員と生計を同一にする配偶者または一親等の家族で、年齢に応じた会員条件を満たしていれば対象になります。
親会員と姓が異なる子会員を登録する場合は、Webではなく郵送での手続きが必要です。 - JGCへ入会するには何ポイント必要ですか?
-
JGCへの入会資格は、1,500 Life Statusポイントを貯めてJGC Three Star以上へ到達すると得られます。
Life Statusポイントは1年ごとにリセットされず、JALマイレージバンク入会後の生涯累計実績として積み上がります。
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